乙女ゲームおたくの日記

主に乙女ゲームの感想を書きます。

ジャックジャンヌ 二周目感想 一途な幼なじみは万病に効く

ジャックジャンヌ二周目終了!

一周目の反省を活かし、創ちゃんこと世長創司郎(cv.佐藤元)のベストエンドを迎えることができました。
と言っても一度は間に合わなくて、9月くらいまで戻って休日をほぼ全てモナスタースクールに費やすことでなんとか間に合ったのですが。
レベル30にしてもイベントが起こらなくて焦りましたが、30に到達した状態で公演を終えればベストエンドにたどり着くみたいです!
ひょっとしてこのゲーム、目当てのキャラに対応するパラメータ以外は一切上げなくていいんですかね?音ゲー対策に歌唱と舞踏だけ少し上げておけば。
既読スキップを使っても本番の歌とダンスは飛ばせないし、やり直している間は少し心が折れそうでした。
モナ先生、
創ちゃんの顔より見ました。創ちゃんの攻略中なのに・・・。

 

最終公演はやはり『央国のシシア』。一周目クリア後にギャラリーを見て、どのルートも最終公演は同じ演目と知った時は似たような展開になるのかな?とも思ったのですが杞憂でした。
この脚本、演者自身の性格にかなり寄せたキャラ付けをされているため、ルートの中心になる人物(今回は創ちゃん)の抱える問題が如実に表れます。物語の大筋は変わらないのに、演者側で生まれるドラマの変幻自在っぷりはまるで万華鏡のようです。
創ちゃんの問題とは「主人公のためにしか本気を出せないこと」。

創ちゃん、そもそもユニヴェールに入学した動機から主人公ありきでした。
幼い頃は毎日のように遊んだ初恋の女の子である主人公と、急な引っ越しで禄に分かれも告げられないまま離ればなれになってしまった創ちゃん。
その後も主人公を想い続けた創ちゃんは、彼女がユニヴェールへの憧れを口にしていたことを思い出し、ユニヴェールの舞台に立てばきっと見つけてもらえると考えます。
まさか主人公が一緒に入学してくるとは思わなかったでしょう。入学と同時に彼の望みは叶ったわけですが、すぐにそれだけでは満足できなくなります。
入学早々ジャンヌ(女役)として頭角を現した主人公の相手にふさわしいジャック(男役)になりたい、と考えるようになったのです。
こんな感じで、彼の演技へのモチベーションの中心は常に主人公でした。

そのことに気がついていた根地先輩。創ちゃんの可能性に期待を寄せているからこそ、最初はあえて主人公と組ませないことにします。
案の定、秋冬の勢いはどこへ行ったんだとばかりに精彩を欠いた演技しかできなくなる創ちゃん。
考えてみると確かに、秋公演のフィガロも冬公演のフギオーも主人公と絡むシーンが多い役でした。一周目では単純に彼の成長を喜んでしまいましたが、共通ルートの時点で既に彼の問題は示唆されていたんですね。話作りが上手いなあ。

行き詰まった創ちゃんはアンバーの百無くんにそそのかされ「主人公のためだけに演技すること」を自分が輝く唯一の手段と考えます。
それからは一転、主演らしい存在感を放てるようになります。その反面、他のメンバーを押しのけて良さを殺してしまっていることに気がつけません。
ここで、独りよがりになった創ちゃんを一喝するのがスズくんというのが良いですね。
先輩たちが、自分たちの未熟だったころを思い出しつつ創ちゃんの好きにさせてあげようとする中、対等な立場であるスズくんだけが異議を唱えることができたのです。

主人公を最も大切にしていることは事実でも、決して他のみんながどうでもいいわけじゃないはず。これまでの公演を通して、スズくんや先輩たちと共に困難を乗り越え、クォーツというクラスへの愛も育んできたはずです。
もうとっくに広がっていた世界を、百無くんの助言を真に受けて狭めてしまっていた。スズくんはそのことに気づかせてくれました。

幼なじみキャラは最初から主人公に一途な好意を抱いている分、個別ルートでは愛ゆえの視野の狭さが解決すべき問題として設定されがちです。創ちゃんも例に漏れず。今作においては共通ルートでじっっくりとクォーツの仲間との絆が描かれてきたために、問題の解決にも説得力が生まれたと思います。
元のみんなに優しい創ちゃんに戻って良かった!と思いつつ、百無くんにそそのかされていた時期のヤンデレ一歩手前っぷりは正直萌えました。愛の重い幼なじみは滋養強壮に良いのです。

 

以上が二周目、創ちゃんルートの感想です。
一周目、秋公演でアプローチシーンにドギマギする創ちゃんがあまりに可愛くて、私はたぶん創ちゃん推しだなーと思っていたのですが、攻略してみて絶対創ちゃん推しだな!という確信に変わりました。
クォーツのみんなは鳳くん含めて全員好きですが、今のところ創ちゃんが一番、次点でスズくんと根地先輩が好きです。
サブキャラだと御法川先輩!普段女子たち(ではないけど)にナメられている先輩が実は何でもこなせるハイスペック男子って普通にときめきます。御法川先輩エンドもあるんでしょうか?知りたいけど極力ネタバレを見ずに楽しみたいのでまだ攻略サイトは見ないようにします。

ちなみに劇中歌で一番好きなのは『懺悔室で激しく懺悔』です。根地先輩カッコよすぎる!
音ゲーが大の苦手な私は二つ目の難易度で既に超苦戦していますが、何度もやってたら五十個くらいあったミスが十個くらいまで減りました。
しょぼいステップアップですが嬉しいです。今後も何度もやることになると思うので頑張ります。