乙女ゲームおたくの日記

主に乙女ゲームの感想を書きます。

ときメモGS4 キャラ別感想②

ときメモGS4、10万本突破おめでとうございます!!
これは本当にめでたいことですね。最近の乙女ゲームといえば、初週5000本ならかなり好調、1万超えたら大ヒットくらいの規模感だったので、発売三ヶ月ちょっとで10万本とはさすがGS、格の違いを見せつけてくるな~という感じです。
実況解禁による販促効果もあったんでしょうか。実況きっかけでGSならびに乙女ゲームに関心を持つ人が増えてくれたら嬉しい限りです。

さて、キャラ別感想の続きです。今回は七ツ森くんと柊くんです。

 

七ツ森実(cv.阿座上洋平)・・・真エンド以外は回収済

発売直後から多くの乙女を虜にしている七ツ森くん。
彼を攻略した感想を一言で言うと、「女の夢」ですかね。
七ツ森実という一人の男の子に、今を生きる女の夢がこれでもかと詰まっています。

具体的にどこかというと、まずは愛情表現がストレートなところ
「そういうのスキ」「そういうとこスキ」彼を攻略しているとこんな台詞を何度も聞くことになると思います。好意を一切ごまかさないのが七ツ森流。
普通の人なら恥ずかしさを言い訳にしてサボっちゃうようなコミュニケーションをサボらない。七ツ森くんのそういうとこ、本当にスキ。
あと、ホタルの住処で聞ける、母とのクリスマスの話がすごくいいんですよ。父と姉が留守にしている中で母を一人にできない優しさ、家族に対する愛情深さを感じます。
結婚しても記念日とかすごく大事にしてくれそうですよね。女の夢ですねー。

次に、趣味に理解があるところ
彼、男性オタクの理想として流行った「オタクに理解のあるギャル」の男性版みたいなところがあります。流行を追い求める今ドキ男子であると同時にオタク気質も持ち合わせているのです。
モデルなだけあって美容やファッションに詳しく、インスタ映えするかわいいスイーツやきれいな景色に目がないのと同時に、スマホゲーに夢中になったりボカロ聴いたりコスプレ(それも女装)したりもするんですよ。
別にミーハー趣味とオタク趣味は排他的なものではないし、鬼滅が社会現象レベルで人気になったり歌番組に出演するアーティストがボカロ出身だったりして、オタク文化が流行っていると言って過言ではない現状ではむしろ自然ですけどね。
七ツ森くんの設定は特に、今らしさを上手くときメモという作品に取り込めているなーと感心しました。その上人気キャラになっているので「ファンのニーズを外すことなく新しさを取り入れる」という何気に難しいことに成功しているのでは。
本人も多趣味なだけあって、女の趣味を一切馬鹿にしなさそうなところは、リアルに「付き合いたい」と思わせるのに十分な魅力です。
乙女ゲームという趣味にすら一切引かないでくれそうですよね。
それでいて無闇に踏み込まず、こちらが話したがることだけを聞いてくれそう。
ダーホンだったら「オレもやってみたい!」とキラキラした目で言い出してこちらをヒヤヒヤさせそうです。知りたがるのは彼にとって最大の愛情表現なので嬉しいことですが、ダーホンの卓越した分析力でこちらの願望丸裸にされちゃっても困るのでそっとしておいてほしいですね。

七ツ森くんの話に戻ります。彼はお勉強的な施設はあまり好きではなく、水族館も雰囲気を楽しむタイプのようです。プラネタリウムでも「シートがフカフカでグッスリ…」でバッチリ好印象。
(ときメモあるあるですが、自分から城デートに誘っておいてつまんなそうな顔するのやめてほしい。颯砂くんもだよ!)
難しいことはわからない、きれいなものが好き、という嗜好は悪く言えば俗っぽいけど、そのぶん肩肘張らずに付き合える相手だと思います。
私はキャラ的にはダーホンが一番好きですが、マリィではなく「私」とのお出かけで物知りなダーホンを満足させることは不可能だという気しかしないんですよ。
対照的に、七ツ森くんとは一緒にディズニー行っておそろいのカチューシャ買ってアプリ駆使してあれこれ乗って限定スーベニアバケットのポップコーン買い食いして写真撮って……と最高に楽しい一日になる想像ができてしまう。
「女がリアルに付き合いたい男」それが七ツ森くん。

あと個人的に素敵だと思うのが、自己評価が低い割にマイペースを崩さないところ
七ツ森くんは自分の能力について、容姿以外に取り柄がなく、モデルとしても周りの人に支えられてなんとかやっていけてると評価しているみたいです。
その割に特に悩んでいるわけでもなさそうなところに、精神的な余裕、安定感が見られます。
自己肯定感とは「自分はすごい」と思えることではなく「自分はすごくなくてもいい」と思えることだと聞いたことがありますが、それでいくと七ツ森くんは自己肯定感がしっかり育まれているのかも?
私の場合、忘れ物や落とし物で時間をロスした後はしばらく自己嫌悪に苛まれるのですが、七ツ森くんは「あー、またやっちゃったわ」って感じで大して焦らない。焦らなすぎて風真くんに怒られてもあまり気にしてない。そういう謎に強メンタルなところすごくいいと思います。
これは彼が生来的におっとりさん気質だからというのが大きいかもしれません。
彼、女の子が出かける支度にどれだけ時間かけても怒らず待っていてくれそうで、そういうところもいいですよね。
ダーホンだったら(最推しなのでめちゃくちゃ引き合いに出す)優しいので怒りはしないと思いますが、三分おきくらいに「ねえ、まだー?」「日が暮れちゃうよ?」と言いながらずっとそわそわそわそわしてそうです。かわいいね。

七ツ森くんの魅力、他にも阿座上さんの低音ささやきボイスが最高だとか(乙女ゲームの仕事ジャンジャンやってほしい!!早速オトメイトの新作に出演してますよね楽しみ)、基本的に主人公に振り回される側なのに時には自分の魅力を理解した上で翻弄してくるところとか、いろいろ語り尽くせない魅力があります。納得の人気です。
ときめき会話で気に入ったのはダーツと動物園のグッズショップですね。この助兵衛さんめ!

最後にお気に入りのスクショをば。

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ここキュンとしました。褒め上手森。

 

柊夜ノ介(cv.福山潤)・・・真エンドのみ回収済

高校生でありながら劇団の座長を務める柊くん。
攻略してみると「環境のせいで大人にならざるを得なかった男の子」という感じです。スマートでかっこいいのに、ある意味では誰よりも幼い、そのアンバランスさがなんとも魅力的でした。

彼の大人っぽさって、毅然としながらも礼儀正しい振る舞いもそうなんですが、なにより「諦めの良さ」から感じ取れてしまうんですよ。それが切ない。
自分の言いたいことがわかってもらえないと見るとすぐ見切りをつけてしまうところがあるんですよね。彼が「ルンバは邪道(意訳)」と語るイベントで、返答に困る主人公を見ての「無駄な議論は嫌いです。時間も人間関係も台無しにする」というような台詞が印象的でした。
「人と人がわかり合おうとしたところで徒労に終わることがほとんど」というあまり若いうちからたどり着きたくはない真実にこの年齢でたどり着いてしまってるんですね。

ナンパへの対応も威圧or無視と、「相手にする価値がない」と判断した場面での容赦のなさときたらシビれるほどです。
学校では温厚でおちゃめな柊くんですが、劇団ではナンパ対応時に近い苛烈さで団員たちを率いているっぽいところがなんとなく伺えます。
彼の最大の魅力は、こうした大人としての顔と、無邪気で負けず嫌いな子供の顔との強烈なギャップだと思います。
好感度が好き状態になってからはさらに、紳士的ながらもいい具合に強引さもあるという完璧な王子的アプローチも待ち受けており、ギャップの三段構えになっているという贅沢なキャラクターです。

でも、彼と向き合っていると、ときめきつつも胸が痛むような場面が多かったです。
幼い頃から劇団の都合で各地を転々とさせられ、看板子役に傷がついてはコトだからと遊びを制限され、子供らしい子供時代を過ごさせてもらえなかった柊くん。
だというのに本人に被害者意識は皆無というのがなお辛い。寂しい思いはしたけれども、あくまで劇団の一員として大切にされていたからで、仕方のないことだったと考えているようです。

劇団のために普通の子供としての幸福は諦めてきた柊くん。高校に行くことは、劇団に身を捧げると決めた彼の人生最後のわがままだったのかもしれません。
せっかく役割から解放されるチャンスなのに、わざわざ生徒会に入ってパソコン仕事を買って出ます。何か課せられていないと落ち着かないタイプなんでしょうね。

劇団の仕事を完璧にこなしているように見える彼ですが、座長としてのあり方に悩んで涙することも。
団員たちの夢や生活まで背負っているわけですから、部活動の部長などとは訳が違います。明らかに年齢に不相応な重圧です。
こんな重圧を与える環境から救ってあげたい……なんて気持ちになってしまいますが、救いたいなどと言われたら柊くんは「この人にわかってもらうのは無理だ」と黙って距離を置くだけなのが容易に想像できるのがなあ。
ときメモやってて対人支援の難しさ的なものに思いを馳せることになるとは。

欲をいうと、成績優秀なマリィで柊くんの勉強を見てあげるイベントとか欲しかったです。
歴代のバカキャラとは違って、柊くんは勉強ができないことを本当に悔しく思っているし、図書室に通ったりしてなんとかしようとする意思もあります。
テストの話題になる度に自己嫌悪して悲しい顔をする柊くんを見るのは辛い。
高校三年間では勉強にしろ運動にしろ上手くいかないことが多かったわけで、柊くんにとっては「やはり自分には演劇しかない」という思いを固めてしまう三年間だったのではと心配でなりません。
主人公を愛しすぎてる風真くんに、主人公なしで生きる未来を前向きに考えられるようになってほしいのと同様に、柊くんには劇団以外にも居場所はあると思えるようになってほしいな。余計なお世話だとは思いますが。

ただ、ときメモというゲームの性質上、今本人が打ち込んでいることを否定するような方向に行くことはないのでしょうね。
巴ちゃんルートも、家族の意向でやらされてきた柔道を辞めてファッション業界という別の道に進もうとするものの、自分の背中を追いかけてくれた柔道女子に感化されて「柔道とオシャレ、どっちも!」という道を行くことを決めるという内容でしたから。

柊くんのときめき会話、回収できた中ではスカイラウンジでの会話がめちゃくちゃ可愛かったです。
柊くんというキャラクターの愛らしさがこの会話に詰まっています。

最後にお気に入りのスクショです。

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大接近でつつきまわした後日の柊くん。彼の言い回しは面白いものが多いです。

 

ちなみに、彼が含まれる柊・氷室・御影グループは未だ結成できたことすらありません。
御影先生の存在がネックで……ダーホンのスチル回収のために夏の課外授業に行ったきりです。海辺で何度も先生と手を繋ぐことになりましたが。
1の氷室先生、2の若王子先生といい、GSの先生キャラって「教師と生徒」の生々しさを緩和するためか他キャラと比べて非現実的なキャラ付けをされていたと思います。
二人とも恋愛経験はおそらくゼロで、浮世離れしているからこそ、生徒へ恋愛感情を抱くことがあってもなんとなく受け入れられていたのですが、御影先生はそうじゃない。
お調子者だけど根は常識的で真面目で、気配り上手で優しくて、普通に現実にいたとしても魅力的な男性であるせいで「教師と生徒の恋愛」の生々しさが全くごまかされてない!一切希釈なしでそのままお届けされてます。
こんな素敵な先生と二人だけの秘密のデートを重ねるとか……。
さすがに大げさかもしれませんが、私の感覚では、クラキミの先生ルートばりの強~烈な背徳感があります。勇気が出るまで手を出せそうにありません。

先に大成功先生攻略しちゃいましたよ。
教育実習生はいいんかい!って感じですが、大成先生の場合、実習期間中はそこまで親しくないこと、主に会う場所が常に人目のあるコンビニであること、赴任先が他校であることなど、倫理的に真正面アウトにならないようにかわすのが上手かったなーという感想です。
それでも実習先の生徒と個人的に関わるなやとは思いますが、大成先生は元不良で、生きていても半分死んでるような不感症男子というキャラ設定のため、多少非常識でも仕方がないかなと思えます。
追加キャラなだけあってイベントは少ないですが、スカイラウンジでの会話はこの手のキャラの美味しいとこを押さえていて印象的でした。愛する人を通して初めて「怖い」という感情を知る……ベタだけどいいですよね。

大成先生の攻略中は御影先生の好感度が常に一番高く、課外授業すら一度も行ってないのに初めてクリスマスイベント発生しました。まだ何もしてないのに成仏すな!!私の勇気が溜まるまで待ってて!!
イノリンリンも一切デートしてないのに早朝サーフィンに誘ってくれたり卒業前に泣いてくれたりしてすごく可愛くてかわいそうでした。
巴ちゃん攻略時は試合の度に七ツ森くんが褒めてくれたなあ。隠しキャラ攻略してるときの他キャラの動向って面白いですよね。

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誰にもなびかないプレイしてたので普段なかなか聞けない台詞が聞けました。