乙女ゲームおたくの日記

主に乙女ゲームの感想を書きます。

オランピアソワレ 玄葉ルート・縁ルート感想

ちょっと間が開きましたが、引き続きオランピアソワレの感想を書きます!

(好きなものから食べるタイプなので、どんな良ゲーでも進むごとにモチベーションは下がっていってしまう…)

 

まずは玄葉(cv.杉田智和)ルートの感想を。

玄葉は文句なしにかっこいい男でした。

 

彼は優秀な医学博士で、ノリが軽いところがありますが非常に面倒見がいい男性です。

純真無垢なオランピアを何かとからかいますが、自分と同じく階級制度に反発する彼女に信頼を寄せ、やがて愛するようになります。

 

玄葉、飄々としてクレバーで常に堂々としていてみんなのお兄ちゃんで…非の打ち所がないっ。なさすぎます。もし現実にいたら憧れるに違いありませんが、私は欠点がはっきりしているタイプが好きなので、ド堅物の璃空やちょっと意気地のないところがある時貞の方がやっぱり萌えます。

 

オランピア含む「白」には特殊な性質があり、魂の半身(運命の相手みたいな意味)と性的接触をすると一時的に髪が相手の色に染まります。

これまで攻略してきた璃空、時貞のルートでも、いざイチャつきだした時にオランピアの髪色の変化に相手が驚き、色っぽい空気が一旦途切れてしまう場面がありましたが、玄葉ルートも同様でした。今のところどのルートでも本当にここだけは判で推したように同じなので、3人目ともなるとちょっと面白くなってきます。

Twitterでこの流れを「髪キャン」と呼んでる方がいて言い得て妙だなと思いました。

しかし前の2人と違って「黒」という忌み嫌われる色を持つ玄葉は、自分の色に染まったオランピアを見て段違いのショックを受けたようです。行為を中断してオランピアの前を去ってしまいます。

玄葉は元々「黄」だったものの薬で「黒」に変化した過去を持っており、島の住人が「黒」にどんな酷い仕打ちをするか身をもって知っています。自分が触れたことで黒く染まったオランピアを見て、自分はこれ以上彼女に関わってはいけないと考えます。

その後、強引な恋敵・薙草の登場で自分の気持ちに正直にならざるを得なくなるのですが。

 

オランピアを手篭めにしようとした憎き薙草を、それでも救わないではいられない玄葉はかっこよかったです。

患者を選別しない、救えるなら救う。医者としての矜恃ですね。

 

 

次に湯屋の主人・縁(cv.内田雄馬)ルートの感想を。

本人がいないところでデレるタイプとは予想外でした。

 

第一印象では蝶毒のお兄様的な浮草のようにたゆたう系男子(浮草のようにたゆたう系男子?)でしたが、同胞を滅ぼした仇に対する怨念や、オランピアへ向ける愛情の重さからして結構な激情家でした。

人の心の機微に聡そうなのに、オランピアが縁にベタ惚れになった後も彼女の想いを感じていない、感じても信じていないようなところがあります。

オランピアがはっきり言葉にしてようやく伝わるのですが、そのとき縁はオランピアが去った後に一人で照れます。かわいい。君そういうキャラだったのか!

幼馴染と言ってよいかは分からないのですが、オランピアソワレにおける幼馴染枠は縁でした。それも予想外でした。

 

終盤で、縁が仇と目している珠藍大姉・叉梗と対峙するのですが、結局大姉の夫が犯人だったとわかります。他のルートでは不明だった二人の事情も知ることになります。

この後、人質にとられた縁を助けるためにオランピアが取引を持ちかけますが、この場面、ここぞとばかりに要求を並べまくるオランピアがたくましくて好きです。

 

玄葉ルート・縁ルートの感想は以上ですが、これまでのプレイで感じたことを並べてみます。

 

・クリア後にタイトル画面に戻ると、攻略したキャラのボイスが流れる仕様になっています。一回きりかと思ったら、その後も起動するたびに攻略済みの中からランダムで流れるっぽいです。何回でも聞けるのはいいけど、攻略直後に一度だけ聞ける方がありがたみが増すような気も。

(ゲーム中には説明がないけどこれは陰陽ボイスというらしく、設定でオフにもできます。バッドエンド見ない派なので隠のボイスは全く聴けてない)

 

・走るSEがゴム靴か何かでペタペタ走ってるみたいな音なので、走る場面でそのSEが流れ続けてると頭の中にすごい不格好な走り姿が浮かんでしまいます。

 

・メニューから何か選んだとき、システムボイスの再生が終了しないと画面が移行しないのがテンポ悪くて気になります。ボタンを押せばボイスの再生を中止して移行できますが、再生しながら移行するんでいいのでは?と思います。オフにするのも寂しいし。

 

・柑南・薙草・叉梗の3人は、どのルートでもキャラや背景はブレませんが悪役になるかどうかはルートによって違ってくるのが面白いですね。

璃空ルートでは柑南はちょっとうざいブン屋程度な感じで、薙草と叉梗はあまり存在感がなかったような気がします(忘れているだけかも)が、時貞ルートでは柑南がモロに悪役で薙草もヤな感じで叉梗はやっぱり存在感がなかったと思います。そして玄葉ルートでは叉梗と薙草が悪役、縁ルートでは叉梗が主に悪役でした。

ルートによって立ち塞がる相手が少しずつ違うため、周回しても飽きがきにくいようになってるのが上手いなーと思いました。

柑南と又梗はまだ同情の余地があると考える人もいそうですが、薙草はきっと満場一致で擁護不能ですね。

私は柑南が結構好きです。